セミナリオ-32008/04/11

部屋の窓からは、隣に建っているトンガリ屋根の塔が二つある大きな教会が見えます。今日は雨なので夕方は暗いです。気温もローマと比べると低く、寒く感じますが部屋には、お湯が循環する自然対流式のヒーターがあるので寒くはありません。
と、言う訳で、今日からこの大きなお屋敷の一郭で暮らす事になりました..

セミナリオ-42008/04/11

さて、セミナリオに入り自室で暫し休憩すると、晩御飯の時間になりました。時間通りに食堂へ向かいましたが、食事もどんな様子かまるで想像がつかないので緊張します。食堂もまた、凄い空間に驚きます。食堂という言葉はあまりマッチしません。なんと言うか、貴族のお屋敷のダイニングルームとでも言いますか..映画で見るような貴族の食事風景みたいな場所です。広く天井の高い部屋に立派なシャンデリアがぶら下がっていて、大きな楕円のテーブルにはクロスがかけられ、果物が載ったお皿が置いてあります。部屋には食器棚やソファー、椅子、絵がありますが、とても高級かつ、年代物の調度品に囲まれています。ハッキリ言って、入室した瞬間かなり退きます。
入室して暫くすると、何人か人がきました。大抵、黒い服を着ていて、年齢も50~70歳位の男性ばかりです。恐らく、皆さん神父さんなのでしょう。リーダーのアルベルトさんが私の事をイタリア語で皆に説明してくれました。1人ずつ握手をして自己紹介して着席しました。席は決まっていて、自分の名前の書いた封筒がある所に座ります。私は最初なので、封筒に名前を書きました。封筒にはナフキンが入っています。今日から、この封筒がある所へ座るという訳です。
暫くしてエレベーターが開いて、ワゴンに載った食事が来ました。イタリア式に、最初はスープとパスタ。二つ目のワゴンには、メインと、付け合せ、野菜が載っています。これを、自分で好きなだけお皿に盛って食べるというきまりのようです。普通のレストランだといつも分量が多いのでこの方式は助かります。食事中はイタリア人らしく、皆さんよく喋りますが、英語はアルベルトさん以外は通じず、皆イタリア語です。意外なのは、ワインもテーブルに置いてあり、自由に飲める様になっている事です。この日の食事メニューには、卵やチーズはあっても、肉はありませんでした。これから毎日、肉無しか..と思いましたが、これはどうやら金曜だけのようです。まあ、私は普段から肉をあまり食べないのでどちらでも良いですが。食事の後には、果物とコーヒー(エスプレッソ)が出ます。これもイタリアらしいです。食事はかなり美味しいです。その辺のレストランと同等かそれ以上です。普段、旅行で食べない様なメニューも出るでしょうから、これは今日から楽しみです。

そんな訳でこれから毎日、6名くらいの賑やかな おじいちゃん(神父さま)に囲まれて豪華な食堂で食事をする事になりました。写真は食堂の物です。さすがに食事中に撮影する勇気は無いので、人のいない時に撮影したものです。