えれきてる2009/03/12

なんとなく本屋へ行って色々と立ち読みしていると、面白い物を見つけた。学研の「大人の科学」で、ふろくは「エレキテル」。このふろく付き雑誌が出ているのは知っていましたが興味はあるものの、購入するまでのインパクトは無くていつも、ちょっと見る程度でした。

なのに、今回購入したのは、小学校の時にエレキテルを見よう見まねで作って失敗していた経験があるからです。エレキテルは平賀源内が作ったと言われる、摩擦起電機です。真似して作ったのは多分、小学校5年か6年の時です。ビタミン剤の樹脂製の円筒形容器を手回しできるようにして作ったのですが、電撃を受ける様な火花を作る事はできませんでした。今、考えれば、失敗の原因は同時に作ったライデン瓶にあったと思います。実際、アルミ箔で自作した検電器は反応したので、静電気は発生していましたから。ライデン瓶は、やはりビタミン剤の入っていたガラスの小瓶の内外にアルミ箔を貼って作りましたが、ガラスの厚さが厚過ぎた事と、瓶が小さ過ぎた事で静電容量が全く足らなかったという事だと思います。これは、最近だと「でんじろう先生」という方が、樹脂製の使い捨てコップで上手に作っていますね。あの薄さなら完璧です。でも、当時の小学生の頭ではそこまで分からなかったし、文献にあったライデン瓶の概念から抜け出せず、形や材料は真似していてもサイズは無視というオチがありました。でも、メッキの代わりにアルミ箔を使うとかそういう知恵があっただけでも自分を褒めたいです。
まあ、そんな訳で、確実に失敗しないキットを使ってリベンジ?というか、幼い頃の夢を現実したかったのが、購入動機です。

早速開けて、内容を確認し作成しましたが、とても良く出来ているので何の問題も無く完成。試運転すると、いとも簡単に放電しました。素晴らしい..
まあ、だからと言って、別に使い道もないのですが、そんな事はどうでもいいのです。こういう物は作る事と、再現する事に楽しみがある訳で、役に立つ必要はないのです。子供の頃に色々な実験や工作を本当に沢山しましたが、役に立つような物は稀でした。でも、その頃に手が覚えた感覚や発見は、入社後の研究や実験、今のアコーディオンの修理に、多大な貢献をしています。一見、無駄に見える遊びも後でどんな形で役に立つかわからないものですね..