ブジエ2010/03/10

ブジエとは、イタリアのカーニバルの時期(2月初旬~中旬)に食べるお菓子です。キアッキエーレと呼ばれる事もあるらしいです。
アンジェロ先生が今年もこのお菓子を手作りして持ってきてくれました。アンジェロ先生の出身はピエモンテ州ですが、ブジエはその地方でカーニバルの時期に食べるお菓子との事です。
今は3月でカーニバルの時期ではありませんが、2月はアンジェロさんがイタリアへ一時帰国していたので、今になって持ってきたという事です。なんて律儀なんだ..
昨年も同じ物を作って来てくれています。
http://accordion.asablo.jp/blog/2009/02/26/4436442


よく見ると、昨年の物と違って周囲がギザギザになっています。また、昨年の物は中が空洞でしたが、今年は中にジャムが入った物もあります。
聞いてみると、イタリアへ帰った時にラビオリなどを作る時に使う専用のカッターを買って来たとの事で、これを使うとギザギザに切れるという事です。また、単に切るだけではなく、2枚の生地の周囲を接着しながらカットできるという事で、その機能を持つイタリアの道具にアンジェロさんはちょっと自慢気でした。


先日、イタリアへ帰国した際には、他にもピザ生地やパスタ生地を延ばす為の丸い棒までわざわざ買ってきたとの事です。延ばす棒くらい日本と同じだと思うのですが、全然違う..と凄い拘りです。本当は手回しのパスタマシーンも買って来たかったらしいですが、4kgという重さで断念したそうです。
ブジエをカーニバルが終わってもわざわざ作って来たのは、きっと余程、買って来た道具を使ってみたかったのでしょうね。ご馳走さまでした。

古い楽器の再生12010/03/10

中古で販売していた古い楽器をご購入して頂きました。
製造後、推定30年程は経っていると思われますが、
パオロソプラーニ製のHMML、ダブルチャンバーの高級品です。
楽器は引き取ったままの状態ですので、
これから再生してお客様にお渡しします。
一口に中古楽器と言っても、未整備の物から整備品まであり、
また、整備済みとされている物でもその内容には差があります。
楽器の年代によっても必要な作業が変わってきますが、
中古楽器の再生についてご理解頂く為に、
この楽器の再生作業を例に、簡単にご紹介して行こうと思います。


楽器の年代が30年程度の為、右手もベースもバルブのフェルトと皮を
交換する事にしました。とりあえず、右手の鍵盤を全て外してみると..
鍵盤の裏には凄い量の埃が入っていました。
楽器の再生は、まず清掃からです。
この部分は鍵盤を外さないと清掃できません。

写真では分かりにくいかと思いますが、本当に凄い埃です。
例えば、未整備の楽器であれば、こんな状態です。
安くてもオークションなどで未整備の古い楽器を買う時は、
それなりの覚悟が必要でしょう。


中古を購入する際のポイントは2つです。
10年以内の比較的新しい楽器を買う。
或いは古くても高級な物を買う。
それだけです。
10年以内の楽器であれば、簡単な整備で10年は使う事ができます。
20年以上の古い楽器は、それなりに費用がかかる整備が必要なので、
その費用をかけても十分に価値がある高級品を狙う事です。