古い楽器の再生12010/03/10

中古で販売していた古い楽器をご購入して頂きました。
製造後、推定30年程は経っていると思われますが、
パオロソプラーニ製のHMML、ダブルチャンバーの高級品です。
楽器は引き取ったままの状態ですので、
これから再生してお客様にお渡しします。
一口に中古楽器と言っても、未整備の物から整備品まであり、
また、整備済みとされている物でもその内容には差があります。
楽器の年代によっても必要な作業が変わってきますが、
中古楽器の再生についてご理解頂く為に、
この楽器の再生作業を例に、簡単にご紹介して行こうと思います。


楽器の年代が30年程度の為、右手もベースもバルブのフェルトと皮を
交換する事にしました。とりあえず、右手の鍵盤を全て外してみると..
鍵盤の裏には凄い量の埃が入っていました。
楽器の再生は、まず清掃からです。
この部分は鍵盤を外さないと清掃できません。

写真では分かりにくいかと思いますが、本当に凄い埃です。
例えば、未整備の楽器であれば、こんな状態です。
安くてもオークションなどで未整備の古い楽器を買う時は、
それなりの覚悟が必要でしょう。


中古を購入する際のポイントは2つです。
10年以内の比較的新しい楽器を買う。
或いは古くても高級な物を買う。
それだけです。
10年以内の楽器であれば、簡単な整備で10年は使う事ができます。
20年以上の古い楽器は、それなりに費用がかかる整備が必要なので、
その費用をかけても十分に価値がある高級品を狙う事です。

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