仕事始め2011/01/05

今日は新年最初の営業です。
と言っても、新年から仕事はしていましたが..

昨年、預かった楽器の調律前の準備をしています。
楽器はイタリアの超有名メーカーの41鍵盤、ダブルチャンバーですが、
上の写真の左のリードに異常を発見しました。

リードそのものには異常はありませんが、樹脂製のサブタの取り付けが
裏表逆になっていました。
本来は右のリードの様に薄い樹脂の上に短くて少し厚い樹脂が重なるのですが、
短い方の樹脂が下になっています。
ピンセットで表をめくると、下に短い樹脂が見えます。

剥がして裏返すと、右の物と同じ状態になります。
重なっている樹脂も色が同じ物なのでかなり注意しないと分かりません。
製造中に誤って貼ってしまったのでしょう。

これはLリードです。
楽器は新品で購入し8年間調律をしていなかったそうです。
10年経たなくてもご覧の様にサブタ皮は反って開いてきます。
製造時のエラーや、内部の異常の発見にもつながりますので、
2、3年に一度、点検も兼ねて調律を行う事をお勧めします。
溜まった埃も綺麗になります。