古くなると2011/10/31

30年は経過したと思われる楽器の修理を承りました。
主になる修理はベースストラップの調整ダイアル破損ですが、
古い楽器ですので、その他の症状が出ています。

楽器の外観です。
グリルカバーが変形しています。
分かりにくいですが、ベースストラップの締め付け調整ダイアルが無くなっています。
剥がしてしまいましたが、ストラップが抜けてしまうので粘着テープで無理矢理に
固定して使っていたらしくベタベタ状態でした。
蛇腹留めも使えなくなっています。


本体から出てきたベースストラップの調整ダイヤルに関わるパーツです。
これだけしか残っていませんので、新たに別の部品で修復するしかありません。
オリジナルのパーツは手に入りませんので。


グリルカバーは激しく変形しております。


カバーに張ってあるネットも変色があります。


蛇腹の隙間にはそれなりに埃とかが堆積しています。


ベースボタンの幾つかは斜めに曲がっています。


ベースメカニックにも長年の埃が堆積しています。


リードの幾つかに錆が見られました。
これは問題が大きいです。
幸い、錆はリード全部には広がっていませんでした。

サブタ皮がリード固定のロウで全開できなくなっています。
これは製造時からの不良です。
こういったトラブルも修理や調律で見つかれば直す事ができます。

という訳で、年代なりの問題を持った楽器ですが、
イタリア製の高級器ですので修復する価値は十分あると判断できます。

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