北海道から ― 2015/04/10
イタリアの有名メーカーの古いアコーディオンの修理を承りました。
なんと、北海道からのご依頼です。
EXCELSIOR306 というあまり聞かないモデルです。
40年以上経っている物と思います。
鍵盤に×が書いてあります。
鍵盤の高さがバラバラになっているのではなく、鍵盤が戻らない状態になっています。
不良箇所を示す為にペンで×を書いてくれていますが、
場合によっては染み込んで消えない事がありますので、
ペンで書くのは止めておいた方がよいと思います。
ベースのスイッチに不具合がありました。
ベースのスイッチが機能せず、調律がずれた音がしています。
スライドして開閉する部分が動かない状態になっており、
中途半端な開き具合で固定されています。
この状態では切り替えができないだけではなく、音にも異常が出ます。
開閉機構が動かない原因はアルミニウムの錆でした。
酸化アルミニウムが狭い所に析出して固着しています。
この楽器は全般に動きが悪い箇所が多いです。
スイッチ、鍵盤、ベースボタン..
スイッチ、鍵盤、ベースボタン..
アルミニウムは屋内で使用する用途では簡単に錆びる事が無いですが、
ここまで錆びるのは寒い地方だからでしょうか?
気温が低い事と暖房を使用する事で内部での結露があるのかも知れません。
アルミニウムの部品おを外すと木のボディー側にも白い酸化物が付いています。
バルブのある穴の所は場所によって細かい砂の様な物があります。
これはアルミの錆ではなくて、恐らく、繊維を食べる虫の糞です。
これが見られる楽器はフェルトが食われている可能性があります。
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