バンドネオンの修復122021/05/15

バンドネオンの修復を行っています。
前回の記事です操作系から発音系に至るまでの修復を完了しました。


あれから調律を行っていました。
そして右手側が完了しました。
バンドネオンの調律はアコーディオンと比較して大変な部分が多いです。
調律そのものはリードを削って行うので差はありませんが、
その構造やリードの配置の違いからバンドネオンの方がかなり大変になります。

バンドネオンはオクターブ違いの同音が鳴ります。
アコーディオンで言うところのMLです。
ですが、アコーディオンのようにスイッチがないので調律する場合は
片方を鳴らないようにする手間が必要です。
リードの取り付け方向から来る作業のしにくさもあります。
最も大変なのは、コンサーティーナでもそうですが、
上の画像のように調律の為に分解して音を出す時と、
下の画像のように楽器として使う状態の時にピッチが変化する事です。
規則性がなく、変化する量、変化する方向もバラバラ。
一々、蓋をして確かめて、また蓋を取って、を繰り返すことになります。
4箇所にあるネジを締める、締めないでも変化します。
これをボタンの数の4倍あるリードで調整する必要があります。


右手が終わったので後は左手側の調律を終えれば完了です。
もうひと踏んばり!

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