鍵盤の修理2015/04/17

先日、北海道から届いた古いアコーディオンの修理をしています。



鍵盤高さがバラバラなのではなくて、戻らない鍵盤があるので、
高さがバラバラに見えています。
動きの悪い箇所はペンで×を書いてありますが、樹脂に染み込んで
消えなくなる事もあるのでペン書きは止めましょう。



×印で示している箇所以外の鍵盤も動きが悪い為、鍵盤を全て取り外しました。



バルブのあった付近は茶色の粉で汚れています。
これは羊毛を食べる虫の糞と思います。



案の定、バルブのフェルト部分は虫に食われて穴が空いています。



黒鍵の裏にあるストッパーのフェルトも食われています。
本来、虫食いフェルト部分は交換すべきですが、修理費が高くなるため
今回は見送りとなりました。
鍵盤の動きが良くなるように修理して鍵盤を戻して終了です。



鍵盤、ベースボタンの動きが正常になったので、後は右手側の調律です。
本当は左側も調律の時期ですが、こちらも費用を減らす為に見送りです。
ベース部分は同じ音程のオクターブ違いのリードが4つ同時に鳴っています。
多数のリードが鳴るので調律ズレも分かりにくいという事で行わない人もいますが、
同じ音程のリードが複数鳴る場合、ズレは感じやすいものです。
ベース側をきちんと調律すると芯のある音になり、見違えるようになります。
ベース側の調律も定期的に行う事をお勧めいたします。

写真は右手リードの木枠ですが、書いてあるのが平成7年7月25日とすれば、
既に20年経っていますので、全体を調律する時期です。


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