カステルフィダルド フェスティバル12010/10/06

前の記事からの続きです。
カステルフィダルドへ着き、市内中心へ来ました。
取り敢えず、インフォメーションでフェスティバルのパンフレットを頂き、
そして、明日の夜に行われる「WORLD ACCORDION TRIO」の
チケットを買いに行きました。
WORLD ACCORDION TRIO は、昨年、東京で行われたcoba、
リシャールガリアーノ、フランクマロッコの3人が出演したコンサートです。
メールで1週間前に問い合わせをして予約した状態でしたが、
取り敢えず、普通にチケット下さいと、言うと、後2席しかないと、
会場の席表の最後列を指差して言われました。
慌てて、予約してありますっ!と名前を言うと、「あぁー」みたいな感じで
ちゃんと封筒に入れて分けてあったチケットをくれました。
日本人は珍しいからか、覚えていてくれた様です。
それにしても予約しておいて良かった..


これがカステルフィダルドの中心にある市庁舎の前ですが、
トラックが2台と何故か変なバギーが置いてあります。


トラックの大きい方は仮設ステージでした。
表は透明な樹脂で隔離されていて、外が寒くても快適に
中で演奏できる様になっています。
ここでは朝から夜中まで大抵、何かやっています。


別の会場でミニコンサートをやっていました。
ダイアトニックによる演奏ですが、一般的にこの手の楽器で
演奏される民族音楽ではなく、普通(クロマチック)のアコーディオンで
皆が演奏する様な曲をうまくアレンジして弾いていました。
ダイアトニックでそういう演奏を聴いたのは初めてなので、ちょっと感動しました。
奏者はハリーポッターの人に似ているので、自分の中で勝手に
そう名づけてしまいました。
ハリーポッターさん(失礼)は、なかなか熱心で、その後、色々な会場で
他の人の演奏を聴いている姿を見ました。

この後、時間を惜しむように近くのピッツェリアでピザとワインをお腹に入れ、
また、先ほどの市庁舎前のトラックステージへ行きました。
ピザもワインも素晴らしい味でしたが、写真を撮り忘れた..


さて、トラックのステージでは明日行われるWORLD ACCORDION TRIOの
出演者のうち、cobaさんとマロッコさんが来てインタビューを行っていました。
もちろん、演奏はありません。明日の宣伝という感じです。
インタビューが終わると、中からcobaさんが出て来たので挨拶してきました。
ここへ来る事を伝えていなかったのでちょっと驚いていました。
cobaさんからマロッコさんを紹介して頂き、握手をしました。
終始、ニコニコと笑っていて、フカフカのとても柔らかい手でした。
暫くcobaさんと話をして、明日、楽しみにしています..と伝えて別れました。

 
そして、一番大きな会場であるアストラ劇場へ..
今日はアコーディオン、クラリネット、スーザフォン、コントラバス、ドラムという
変わった編成のバンドでした。
21時開演という日本より遅めのスタートです。
しかも、イタリアらしく21時丁度にスタートなんて絶対しません。
ちょっと遅れて司会が始まり、今日のコンクールで上位入賞した人の表彰と
優勝者の演奏がありました。沢山、部門がある中の一つです。
明日以降も、こんな感じで表彰が続きます。

やっとバンドの演奏が始まりましたが、内容がアバンギャルド過ぎて
私にはちょっと楽しめませんでした。
で、1時間聴いて会場を出ました。
会場を出たのはバンドの演奏が嫌だったという訳ではなく、
別の会場でやっている演奏を聴きたかったからです。


移動中にトラックステージの前を通ると、やっぱり何かやっています。
この時の時間は見ての通り、22時過ぎ。
こんな感じで、フェスティバル期間中は、同時多発的にライブ、コンサート、
コンクールなどが展開されていて街中が凄い事になっています。


お目当ての会場へ着きました。
今度の会場は教会の中です。
教会の祭壇の前ですらステージに変えてしまいます。
石造りの天井の高い教会では音が反響して素晴らしいサウンドになります。


やはり時間よりだいぶ遅れて演奏開始。
この時には用意された席は全て埋まり、立ち見も出ていました。
なんと最前列にはcoba、ガリアーノ、マロッコ、の3大アコーディオニストが座って
見ています。しかし、そんなプレッシャーは微塵も感じていないかの様な
凄い演奏が始まりました。
モルドバという国から来た7名のアコーディオンと、ピアノ、パーカッションの楽団です。
プレイヤーは皆とても若いです。(cobaさんが学生と言っていました)
7名のそれぞれが超ハイレベルで、とんでもなくシンクロした合奏でした。
演奏は迫力満点で、曲中、ソロパートや少人数パートだけになる時も
ゾクゾクする様な演奏で「素晴らしい」なんていう言葉だけでは表現できません。
これを見られた事だけでも本当に来て良かったし、とても勉強になりました。
この人達のソロ演奏も聴いてみたくなりました。

この演奏が終わると日付が変わる頃でした。イタリアでのお祭りは大抵こんな感じです。
前に3ヶ月滞在した時も、教会の前で爆音演奏を零時までやっていましたから。
日本よりかなり寒い夜中のカステルフィダルドを2km歩いてホテルへ戻りましたが、
例のトラックステージではまだ何かやっていましたし、別会場でもライブのプログラムが
あります。 でも明日からもこんな調子ですので帰って寝ました。
今朝、リミニで遅くまで寝ていて良かった..

コメント

_ uconta ― 2010/11/19 08:05

このときの演奏の模様は youtubeではでないでしょうかね?
見てみたい、聴いてみたいです。

_ Cookie(店主) ― 2010/11/19 17:14

ucontaさま、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。
この時の演奏はありませんでしたが、彼らのHPがあり、
ビデオもリンクされていました。
ライブほどの迫力はありませんが、ネットのビデオでもそのクオリティーは分かると思います。

_ Cookie(店主) ― 2010/11/19 19:01

すみません、URL書き忘れていました..

http://www.concertino.md/index.php

_ uconta ― 2010/11/20 08:40

->店主様
  すみません、修正・誤記訂正版です。

ありがとうございます。
早速、見ました。 映像でもその演奏、会場の雰囲気が伝わってきます。実際に目の前で聴くのと較べれば100分の1も伝わらないのかもしれませんが・・・実際の演奏が聴きたくなりました。
先日、おじゃましたときはインターナショナルタイプがうまく弾けませんでしたが、これを見たら興味がでてきました。 
もちろん、もっと弾ける自信がついてからですが、いつかは・・・・・・です。

_ Cookie(店主) ― 2010/11/20 10:10

ucontaさま、お返事ありがとうございます。
生で見ると本当に感動しますよ。
cobaさんが、できれば彼らを日本に紹介したいと言っていましたので、
もしかしたら日本で聴ける時が来るかも知れません。

普段、フレンチタイプのボタン式を使っていると、急な持ち替えで
インターナショナルを弾くのは違和感があると思います。
逆もまたありです。(私はその状態)
ボタンの大きさや間隔、楽器の厚さが違いますので。
すぐに慣れる範囲の事ですので、両方を弾きこなす事はできると思います。
さすがに、配列違いは無理ですが。
鍵盤式を使っている方はインターナショナルのボタン式の方が違和感は少ないでしょう。
ボタンの部分以外は鍵盤式と同じボディーですので。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
迷惑書込み対策です。
下欄に楽器の名前をカタカナ(全角)で入力下さい。
当店は何の専門店でしょうか?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://accordion.asablo.jp/blog/2010/10/06/5507125/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。