販売前整備 ― 2015/01/24
新品でメーカーから購入しているアコーディオンを
販売する為に整備しました。
新品であっても小さな不具合が幾つもあるのがアコーディオンです。
これはリードを留めているロウがきちんと入っていない箇所です。
リードとリードの隙間の部分でロウが不足して下の木が見えています。
リードに貼ってある皮製のリードバルブが開いています。
リードが並べて取り付けてある木枠の内側の部分なので
外から見ても分かりません。
通常、この皮は閉じている物です。
楽器を使用していると反って開いたままになってきますが
新品でも様々な原因で開いている事があります。
手前の画像と同じ箇所です。
開いているリードバルブを意図的に閉じてみると
奥に木枠の加工不良で生じたバリがありました。
これに接触している為、バルブが閉じにくくなっていました。
こちらも同様に木枠の内側のリードバルブですが、
円弧状に変形しています。
これは単に不良品のリードバルブです。
リードバルブを押さえてい金属の薄いバネも変形が目立ちます。
この他にもリード自体の調整が悪い箇所を修正したり、
多くの箇所の修正を行い、最後に調律をやり直してやっとお渡しできます。
新品の楽器でも出荷前の点検整備は必ず行います。
新品のアコーディオンでもきちんと整備する事で
楽器の能力は大きく変わって行きます。
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