土用丑20152015/08/01

8月になりました。
今年は土用の丑の日が2日あるそうです。
本当は1年に沢山の丑の日があるらしいですが、
夏の期間に該当する1、2日が一般にいう土用丑という事らしいです。
今年は7月24日と8月5日という事で、今は土用丑期間というところでしょうか。

前置きが長くなりましたが..
最近は鰻の価格が高騰していて気軽に食べられません。
それでこの様な丑の日気分を味わう物が出てきました。

今年もあるか? と思って探すと見当たりませんでした。
2年で終了という事でしょうか..


と言う訳で、代わりの物を見つけました。
その名も「うなろーる」。
ちゃんとパッケージには「土用」の文字が入っています。
という事は、やはり土用丑をターゲットにした商品という事ですね。



愛媛にある、あわしま堂という会社の物らしいです。
ウナギエキスパウダーが入っているとの事。
昨年食べた「うーなぎチョコパン」には、ウナギは全く使われていないので、
こちらの方が少しウナギに近いか?



見た目は愛媛のお土産で有名な「一六タルト」そのものです。
やはり愛媛の会社だからこの路線なんでしょうか?
小豆のところがウナギに見えなくもありませんが、これは個体差がありそうです。
味も一六タルトによく似た感じで、美味しく頂きました。



クラビエッタの修理2015/08/01

イタリアでかつて作られていた鍵盤ハーモニカ、Clavietta の修理を承りました。
既に作られていない楽器ですが、偶に修理に来る事があります。
以前にも数件、修理させていただきました。



届いた楽器ですが、いきなり、吹き口の樹脂部品が割れています。
これも修理内容の一つかと思いましたが、状況からして輸送事故のような気がします。
以前に見た吹き口は柔らかいビニール製の物でしたが、
こちらは硬いプラスチック製です。



不具合の症状は多大な空気漏れですが、原因は簡単に分かりました。
鍵盤の下にある開閉するバルブですが、何故か茶色の脆い固体でできています。
しかも大きく変形しています。
今まで見た物はゴム製です。
吹き口同様、硬い樹脂になっているのでしょうか?
でも、ここは気密を取る重要部分なので、普通に考えて柔らかい素材にすると思います。
変形が大きいので元は柔らかい素材だったのでしょう。
経年劣化により、変形、硬化、ひび割れしたという事でしょうか。




リードの方は特に異常は無さそうです。
バルブを修理すれば普通に使えると思います。



それにしても、薄い焼き菓子の様な感じで、元の状態が想像しにくいです。
当時の新素材でも使ったのでしょうか?
樹脂系の材料は長い時間経過しないと真価が分からないところがあります。



取り敢えず、バルブを全て取り外しました。



バルブを取り外した本体です。
この後、パッキンを交換して、内部清掃の後にバルブ材を交換する予定です。



両鍵盤再び2015/08/03

珍しい左手側も鍵盤式になったビンテージアコーディオンの修理を承り、
長い期間をかけて修復を行い、5月にお返しする事ができました。





そして、両鍵盤アコーディオン、再びの登場です。
同じお客様から同じ型の別の楽器の修復のご依頼がありました。
数多く存在する物ではないと思いますのでビックリしました。
外観は前回の物よりかなり良い状態です。



グリルカバーの網は剥がれかけていますが酷く汚れていません。
ですが、鍵盤を押すと持ち上がったバルブがグリルカバーに当たって
ガンガンと音がします。



原因は鍵盤したのフェルトが劣化&虫食いで薄くなっているからでしょう。



左手の鍵盤部です。
前回も見られたように鍵盤表面の剥離があります。
また、やはり前回同様に鍵盤の手前の部分のセルロイドが剥がれています。
但し、どちらも前回より酷くありません。



今回の物は色やメーカーロゴが違いますが、形や作りは全く同じです。
裏面に前回と同様の手彫りによる MADE IN ITALY が入っています。



蛇腹と本体の合わせ目にある皮のパッキンは交換時期です。



右手のリードです。
やはり前回の物より状態は良いです。
ですが皮は古くなって硬いので交換時期です。



リードを留めているロウは修復した箇所があります。
前回はヒビ割れで全て交換しましたが、今回はなんとか使えそうです。



ベース側のリードです。
前回と同じ数だけのリードが入っています。
取り付け方も同じで、最高音列は直付けです。
直付けはメンテナンスが大変..



左手側にもリードを留めているロウの修復をした痕があります。



修復されていないオリジナルのロウを見ると細かいヒビが入っている箇所があります。
古くなった楽器ではこの部分の修復で大変な金額が掛かる場合があります。
永久に使える構造ではない事を知った上で古い中古を購入しましょう。



まずは古くなったリードバルブを全て取り外すところから開始です。
前回行なった、ロウ留めのやり直し、バルブ材の交換が無いので
費用も時間も前回よりは少なくて済みそうです。
ですが古い楽器ですのでそれなりに時間の掛かる修復になりそうです。



クラビエッタの修理22015/08/05

今は製造されていない鍵盤ハーモニカのClaviettaを修理しています。



硬化変質したバルブを取り除き、古いパッキンシールも取りました。
バルブ当たり面の錆や汚れを綺麗にしたので後は
パッキンとバルブを元に戻すだけです。



新しいバルブ材を作製しバルブ本体のネジに取り付けました。
このバルブ本体ネジは専用の特殊な物なのでなくすと大変です。
また、鍵盤側の取り付けネジは非常に細いので取り外しや取り付けは
細心の注意が必要です。
折ってしまうと代わりの部品は存在しません。



バルブを取り付け、パッキンシールも取り付けました。



本体の組み立てを終えてハードケースに収めました。
バルブを交換したので高さがバラバラだった鍵盤がフラットになりました。
今回は調律を行わないで様子を見るという事でしたので、
これで梱包してお客様にお返しします。
手に入れた時が鳴らない状態でしたので、
これで初めてクラビエッタを体験できますね。



4年目の異変2015/08/07

2011年1月に店の開店2周年記念としてお客様から
ちいさな観葉植物を頂きました。



あれから4年半、頂いた時よりかなり成長しました。
本当は根が一杯なので鉢を変えなくてはいけない時期ですね..

それで、今日、閉店するためにシャッターを閉じていて
表側から鉢植えを見ると見慣れない物が出てるのを発見しました。



3種類ある植物の中で唯一名前の分からない物の
一番高く伸びた部分に放射状のヤリみたいな物があります。



これは花のつぼみ?
4年半の間、こんな変化はありませんでしたが、何故急に?
という感じです。
この後の変化がちょっと楽しみです。



根元に居るアコーディオンおじさんもまだ健在です。